ポニーとは

「野球離れ」が進行する中、チーム数・選手数が 唯一増えている団体「ポニーリーグ」について—
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ポニーとは

「野球離れ」が進行する中、チーム数・選手数が 唯一増えている団体「ポニーリーグ」について—
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ポニーの誕生

日本にポニーベースボールが紹介されたのは、昭和49年に当時カリフォルニア州ロサンゼルス市で 米国ポニーリーグのフィールドディレクターをしていた故ミルトン・デュベイン氏が知人を通じて初代日本協会理事長の伊藤慎介に紹介したのが始まりです。
その後、伊藤を中心に発足準備が始まり昭和50年5月5日の子供の日、日本ポニーベースボール協会として川崎球場で第1回の日本選手権 大会を開催致しました。
翌年にはブロンコリーグ(U-12)も発足致しました。発足の年の8月、日本ポニー代表は日米親善大会のため渡米。ロサンゼルスを中心に7試合を行い3勝4敗。
それ以降来日と渡米が1年ごとに繰り返され現在まで40回を超える伝統を継続しています。
また、世界に組織を有するポニーリーグでは毎年米国でポニーワールドシリーズが開催され全米に生中継されています。
この大会の予選であるアジア太平洋地域選手権大会にも日本協会も毎年参加し35回を超える出場を果たしています。
2013年にはポニーワールドシリーズで日本チームが世界一に輝き、今でも野球殿堂博物館に優勝トロフィーや当時のユニフォームが展示されています。
このような国際的な活動がアメリカ合衆国の歴代大統領から評価され、レーガン大統領からホワイトハウスへ招待を受けたのをかわきりに、ブッシュ・クリントン・
オバマ大統領からもホワイトハウスへの招待状を拝受されています。
PONYとは、Protect(守る)・Our(我々の)・Nation’s(国の)・Youth(青少年)
「我々の国家の宝である青少年の成長を守ろう」というポニー理念として世界中に普及しています。

指導理念

我々日本ポニーベースボール協会に所属する指導者は、野球の練習、試合をとおして選手たちを心身ともに鍛錬し「社会に役立つ未来の人材を育成する」
という崇高なる使命感を持ち、米国ポニーベースボール指導理念を遵守することを誓うものである。
また、我々は選手諸君共々、日本ポニーベースボール協会の国内はもとより、国際少年野球界に占める位置をさらに向上、発展せしめるよう努めるものである。
このため、指導者の我々が自らを再教育し、選手をはじめ父母、学校、社会からいささかも非難されることのないよう下記条項にのっとり努力を重ねて前進する。
創始者 故伊藤慎介
1. ポニーの指導者は代償を求めてはならない
我々は少年野球を指導する立場であり、外部はもとより内部からも代償を求めてはならない。
なぜならば、代償のあるところに必ず醜い人間関係や争いが発生するからである。
2. ポニーの指導者は暴力を排斥する
選手を指導するに当り、暴力を行使したり暴言を吐いてはならない。暴力のあるところに必ず反発がある。真の指導とは心と心の触れ合いである。
3. 手段と目的を混同してはならない
勝敗を争うことは手段であり目的ではない。勝敗を競うファイトの中に技術、精神面の鍛錬があり、そこから学びえたものが少年期の人格形成の糧となって、
やがて社会に貢献する人材に成長する。ここに協会の目的があることを明記すべきである。
4. ポニーの主役は少年たちである
日本ポニーベースボール協会の主役は選手諸君であり、我々ではない。したがって選手たちが練習、試合をする背後から常にアドバイスをし、
温かく見守るのが我々の努めである。
5. 大人のエゴイズムで少年たちを傷つけてはならない
地域の子供さんを預かり「地域社会、国家のために役立つ青少年を育成する大事業である」という自覚を新たにし、いささかも指導者同士の争いを
グランド上に反映させてはならない。少年期後半の一番大切な時期に大人のエゴを見せつけては、何のための少年野球か。
6. ポニーは、グランドでも会合でも「機会均等主義」である
会合等において他人の発言を封じ、自己の主張のみを通そうとする指導者は「破壊」のみであり成長はない。会の運営に当っては、常識のある発言をし、
良識ある結論を出さなくてはならない。たとえ末端の幹部といえども平等な権利を有するものであり、機会は均等に与えられるべきものである。
そして、理事長をはじめ上級の責任者は、日本ポニーベースボール協会の永遠の発展を願い、後輩の育成に全力を注ぐべきである。
7. 選手の指導をとおして指導者自身が成長すべきである
指導者は選手を指導することが肝要であるが、その作業のなかで自らを教育し自分自身が人格の向上を図り、そして成長することに無上の喜びを感じ、
自らが磨かれなければならない。
8. 選手は自分の所有物ではない
選手は親から、学校、教師から預かった大切な宝物である。指導者は自己の権力、欲望のために野球技術を教えるものではない。逆に、「子供たちと一緒に
プレーをし、童心にかえることの喜びを感謝せずにいられない」という謙虚な心を持つべきである。
9. 常に感謝の心で会の運営に当たろう
自分以外、例えば他のチームに対しても感謝の気持ちがなければならない。「対戦相手があってこその試合」の原則を考えれば当然のことである。
そこに行って試合をすれば良いというものではない。球場の整備、父母の応援、茶菓の接待等、どれをとっても他人のお世話になるものである。
常に考えを相手の立場においたならば「感謝せずにいられない」ことは火を見るよりも明らかである。
10. 協力者があってこそ会の運営が可能である
我々だけではこの協会の運営は不可能である。日本、米国の理解ある協力者があってこそ可能なのである。
「我々のやっていることは良いことをしているのだから…」といって協力者に不遜な態度で接すれば、協会の鼎の軽重を問われる。
今後共あらゆる階層の協力者よりいっそうのご尽力が得られるよう、幹部は協力者に対する姿勢を正していかねばならない。
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